株の良いところ、インフレに強い理由
株のいいところ
株はインフレに強い?
世の中でよく言われる、
「株はインフレに強い」というのは、
ある面から長期的に見れば絶対的に正しいです。
ですが、
だからどんな株でもインフレに強いかというと、
それはまた別の話。
今政府は2%のインフレ目標を持って日本経済を
立て直そうとしています。
インフレになると物の値段が上がって、
あなたの現在持っているお金の価値が下がってしまいます。
そんな中、
時代に沿ってインフレ分売上額などを伸ばしていけない企業は
ある程度、インフレによって株価は上がることはあると思いますが
その株を持っていてもあまり得はさせてもらえない可能性が高くなります。
え、
なぜ「インフレで株の値段が上がる」の?
と思われた方は、
今の段階ではこの様に考えてください。
その会社が売っている商品の値段が
インフレによって上がると(経営のために販売価格を上げざるを得なくなると)
その会社の利益率が同じだとしたら、
売上げも、利益も金額的には上がりますよね。
普通の上場企業なら、配当なども上がります。
全体で見たとき、会社の資本価値はインフレによって金額ベースではじわじわ上がっていきます。
金額的価値が上がるのですから、
企業価値が上がり、
株価は上がります。
少し本題とそれてしまいますが
「企業の価値にあわせて株価が上がる」とは
どういうことか簡単に説明しますね、
株価とは、1株あたりの企業価値
株式会社とは、株をたくさん持った人のものです。
なので
その会社を思いのままにしたいときには
株をたくさん持つ大株主になる必要があります。
例えばトヨタ自動車の発行済み株式数は、 32億株です
もし、株価が1円なら 32億円でトヨタ自動車はあなたのものになります。
(現実には、あなたが32億株手に入れることは出来ませんけどね)
実際、トヨタの株価が1円なんてことはないですよね。
そんな値段に下がる前に、
そんなに安くトヨタの買収が出来るなら、
トヨタの工場や、システムや、販売網や、在庫やetc、、、手に入るなら、
私が、銀行からお金を借りてでも会社の権利を買うよ!!!
ということになります。
つまり、企業買収という側面から見ると
株価はその会社を手に入れてもいいと思える価値、
その1株あたりの値段ということができます。
実際は、
このところのトヨタ自動車の時価総額は 21兆円前後
1株の価格は6500円くらいです。
21兆円払って全ての株をあなたが手に入れれば、
トヨタは完全にあなたのものですよ。笑
ここで出てくる時価総額とは、そのときの
株式会社の時価・・・・ 発行済み株数×株価 です。
つまり株価は、
その株式会社を買収するときなどに
必要な株を買い占める金額と同じになります。
これは理論上の話といってしまえばその通りです。
でも
株価が極端に下がると、
これに近い買収劇が実際に起きてきます。
技術を持った大きな会社の業績が落ちたり、
不祥事で株価が下がったり、、、、
通貨が極端に安くなって、
海外からその国の株が安く買えるとき等々、、、、
ここ数年、なぜか、
不祥事が出るたびに日本の企業は
安い値段で株が大量に買われ
外資のものになってしまいましたよね
家電業界や自動車業界でありませんでしたっけ・・・
今、株価が高値圏にある会社の株を買って
企業買収する資本家は多分いませんが
この値段で買えば、後で利益が出るな。
という所まで落ちたとき、
買収したい人から見たら、割安、または妥当価格な株価
ということになります。
そのときの株価が、
その企業が買ってもらえる本当の価値と考えてみてください
つまり、
株価とは、1株あたりの企業価値の値段という側面があるのです。
少々ややこしいかな?
短期トレードで稼ぐ人にはあまり関係ないかもしれませんが
株を資産と考えて投資する人には、
大切な考え方になりますよ。
ちなみに、ルノーは日産から
配当を8500億円ほどもらっているそうです。
話を元に戻しますね。
上記の理由で
長期的に見た株価は、インフレに正比例することもあって
株はインフレに強い資産といわれています。
以前は
年金が物価水準に比例してスライドしていたものが
何年か前に
給与水準にスライドするルールになり、
移民によって安い労働力を推し進める政府の方針を考えるに
物価が上がっても給与水準が上がらない恐れがあります。
そうなると、
法人税減税と、安い労働力で大企業は更に儲かります。
だとしたら、
更に株は資産として有利なものになる可能性がありますね。
私が考える株のいいところは他にも色々あります。
追ってお伝えしていきますね。
但し、投資のしかたに前提がありますけどね。