6502東芝の巨額損失計上について思うこと。
6502東芝の巨額損失計上について思うこと。
東芝の電力インフラ事業での会計上の損失が大きなニュースになっていますね。
今回、東芝の原子力発電事業関連で、減損が3000億に上ると情報が交錯していますが、
そうなると単純計算で純資産は0、
復配のうわさも流れましたが
現状ではとても配当の払える状態ではありません。
現段階で本来の価値からいけば
かなり割高に感じるのは私だけ?
私は現物株しかしないので
資産価値の少ない銘柄の下落に興味はないのですが
更に営業CFがマイナスとなれば、数字上は正真正銘の資産価値0の企業となってしまいます。
いまだに、決算報告書の修正などが相次ぎ粉飾決算の修正と経営の信用不足も尾を引いています。
決して何の価値もない会社ではありません。
ブランド力や技術、製品力も備わっていることを考えれば
シャープの二の舞になってしまわないように東芝の底力を見せてほしいと思います。
しかしながら、円高に泣かされ、原発に泣かされ、
医療部門を売り渡してしまった東芝は、これからいずこへ・・・
以前は売り上げの1/4ほどだった電力・インフラ部門が1/3の売り上げを占めるようになった現在、
今回のその部門増強のはずが買収企業の のれん価値すらマイナス、、、
そして正式発表がはっきりしないものの数千億といわれる減損は
単年度、複数年度のいずれで見てもかなり厳しい財務状態に見えます。
今後、銀行の支援や、株式発行、社債などでの資金調達が行われることになると思うのですが、
すでに1兆円以上の借入があり
いずれの道を選んでも、厳しい条件での資金調達となることを思うと、
例え事業が動き始めても
実態のある株価回復には少し時間がかかりそうな気がします。
市場の過熱感を計る上でもファンダメンタルズが優先され売られるのか
数年後の期待?で買われるのか、
東芝の3/4決算、本決算の比較と
このところの過熱気味な市場のどちらが優先されるのか
加熱度合いのバロメーターとしても興味深い状況だなぁと思いながら
高みの見物です。