ガッチガチ堅実な株式投資

所長S

堅実な株式投資術

あなたは、株で痛い目にあったことがありますか?

多くの方は、
はじめどんな株を買ったらいいか
自分で明確な判断がつかないまま
株式投資を始めてしまいます。

私も22歳で株を始めて35年以上になりますが、
最初はやはりそうでした。

株価全体が上り調子のタイミングなら
あまり恐れることは無いと感じていますが

もし、
株を買うときに
何か確固とした根拠を持たないまま
売買を繰り返しているなら、、、、

近い将来かなりの確率で

「結局儲からない。損した。」
といって自ら退場するか、

退場せざるを得ない地獄を見る羽目になるでしょう。

実は、私の先代たちは、
その地獄を見て来ました。

私は、四代に渡り株式投資をして来た家系に生まれました。

私が子供の頃、
明治生まれの祖父は
株で成功し、既に隠居して釣りと株を楽しむ毎日を送っていました。

いつも、縁側で短波ラジオの相場情報を聞き
日刊投資新聞を読みながら
私の相手をしてくれたものです。

そして、事あるごとにこう話してくれました。

『昔、わしの親父はな、
日露戦争から着の身着のままで帰ってきてな、
百姓をやりながら株のことなんか良く分からんまま
満鉄やら何やら買っとってな、

わしがまだ15、6のときに
儲け話に乗って借りた金で信用取引をやって大損して、
あっという間に何もかも無くなっちまったんだ。

毎日毎日
借金取りが家に来て、
その度に親父は押入れに隠れちまって

俺やお袋が仕方なく出て行くと
「親父はどこだ!金返せ!」って
何回も何回も怒鳴られてなぁ

俺は嫌になって東京のほうへ行っとった知り合いがおったもんで家出したんだ。
すぐに見つかって連れ戻されたけどな。』ハッハッハ

そして最後にいつもこう言うのです。

『ええか、株というヤツはな、
やり方を間違えると しんしょ(財産)なんかすぐ消えてなくなるぞ』

『どんなことがあっても
借金で株やったり、信用取引なんかやるじゃないぞ!』

『でも株はな、
ちゃんと勉強して考えてやったら株ほどええもん(良い物)は他に無いでな。
貯金なんかするより株のほうがよっぽどええんだぞ。』

『お前も大きくなったら貯金の代わりに株をやれよ。』

何度も何度もこの話を聞かされ
私は大きくなりました。

そして22歳のとき自分ではじめて株を買ったのです。

(家族の話には、まだ続きがあるのですがその話はまた後で、)

ところで、株を買ったことがあるとしたら、
あなたは、次の10個の中で当てはまるものがありますか?

・株が儲かると聞いたので深く考えず儲かりそうな株を買って損してしまった。
・買ったら下がり、慌てて売ったら上がって悔しい思いをした。
・損切りばかりしていて全然儲からなかった。
・最初は儲かっていたが、いつの間にか負けがかさみ、逆に資金を減らしてしまった。
・上昇景気で持っている株が全て上がったが、売り時が分からずに大して儲からなかった。
・配当や優待目当てに株を買ったが、その何倍も下がってしまった。
・知人に「こんな時はこの会社の株がいい」といわれて買ったのに値下がりしてしまった。
・雑誌の特集で「急騰銘柄」と書いてあったので買ったのに値下がりしてしまった。
・TV番組で「がっちり儲かっている会社!」と紹介されて株を買ったのに損してしまった。
・会社イメージだけで株を買ったが上場廃止で紙くず同然になった。

などなど、

あなたはいくつ該当しましたか?
1つ?2つ?5つ?

結構有ったりしませんか?

私は10個全部当てはまります。
何しろこれは35年間の私の失敗の中から書き連ねたものですから。笑

私の失敗談はまだまだ沢山ありますが、

こんな状態のまま株式投資を続けたらそのうち株式市場から退場。
信用取引で空売りなどを絡めて
相場でも張ろうものなら、
あっという間にスッテンテンになって地獄を見ることになっていたでしょう。

私の場合は
投資経験の浅いころが丁度バブル崩壊の時期と重なったこともあり、
本当にいろいろな経験や損をしました。
証券マンを信じ、ひどい目に遭ったこともありましたが、

祖父の言いつけを守っていたため、
途中で破産するようなこともなく
実践の中で勉強や分析を重ね今に至っています。

自分で株の勉強をし始めた後も、
はじめのうちは

・粉飾決算が発覚した企業の株が大暴落した。
・Wバフェットの本を読んで、コカコーラ株を買ったのに塩漬けになった。
・ROEの高い銘柄がいいと聞いて買ったが全然儲からなかった。
・PERの低い株を買ったが、全然儲からなかった。
・株価チャートで平均線などを見て買ったが損切りばかりで大して儲からなかった。
・ある一点を見逃したばかりに、分析が役に立たず長期間塩漬けになった。などなど

失敗を重ねながらも
投資を行いながらいろいろな部分に修正に修正を繰り返し

分かってしまえば単純なことなのですが
15年ほど前に1つの結論に達しました。

一番堅実な投資スタイルは何か。

どんな方法が普通の人にとって一番堅実な株式売買方法か。

どうしても相場を張りたい人や、
既にお金持ちの人は置いておいて

老後に備え、株で資産を築きたいといった
普通のに人は、

相場を読んで大儲けするヒーローのような短期とレーダーではなく

「現物株の超長期投資が一番いい」と進言します。
利益は最大化したいので、
けっして途中売買しないというのではないですが

今まで35年株を研究しながらやってきて
「祖父の言ったことは本当だった。」
「祖父はこうして株で成功したんだ」と確信しています。

ちなみに、
現物の株投資をまじめに始めると
株は、上がるか下がるかを当てる丁半バクチから
堅実な資産投資へと世界感が変わります。

そして
1つ1つの銘柄に固執して分析することで
株で儲けることの本質部分がきちんと理解でき
銘柄別の割安割高感も感じるようになっていきます。

いち早く売り逃げたり、
多くの人たちが気が付かないうちに買い付けたりということも
自分の考えでできるようになっていきます。

底値圏で躊躇なく投資が出来、
安倍ノミクスのような何年に1回かの経済効果で大きなボーナスを貰い
チャイナショックのような乱高下を切り抜け、
その後続くの乱高下の中でも
手を出してはいけない株、
もうそろそろ買い時の株、
もうそろそろ売り時の株といった判断を自分でもできるようになりました。
(もちろん、失敗したと思うことも多々あります。)

実際に私がそういった芸当を高確率で出来るようになったのは、
まだここ15年くらいのことです。

一つの要因として
今、インターネットやパソコンが普及したことで
株式投資に関連する情報が公表と同時に誰でも手に入るようになったことがあります。

そのことで
以前はほんの一握りのプロしか出来なかった財務分析が、
四季報の発売すら待たずに
個人でも可能になりました。

そして
田舎に住んでいたって情報は入手でき、
方法が分かっていればプロと同じような企業分析が出来るのです。

もちろん祖父が得ていた情報や分析より
遥かに精度も高くなっていると確信しています。

私はこの35年の間に
かなりいろいろな株に関する本や文献を読んできました。

現在でも相場の読み方を教える本やトレードのための教材はたくさんあります。

でも、残念ながら
株の本質を理解させ、個別銘柄の精査を自分で行えるようにするような
情報は、断片的にほんの少ししか存在しませんでした。

いわゆる「相場」を読んで行う株のトレードでは、
ほとんどの人は負け組です。

早い段階で「儲けられない」と株投資を諦めるか、
ドロ沼の深みにはまってしまう事になると思います。

短期相場で儲かるのは、
取引回数に応じて手数料が入ってくる証券会社と、
それを斡旋する広告業や、
プロトレーダーやAIを駆使する巨大資本
優秀な個人トレーダーくらいです。

巨大資本を背景に、
給料を貰いながら他人のお金でトレードするプロや、
数学の権威たちが構築するようなAIと戦い続けて

天国か地獄の丁半博打に神経をすり減らしながら
なれるかも分からない伝説の相場師を目標に夢を追いかけますか?

あなたは
投資の他にやりたいことや、
やらなければならないことが山ほど有ったりはしませんか?

朝9時から15時までパソコンやスマホ画面に張り付いて
数字の増減を眺めながら時間が経っていくのが、
もったいなく感じませんか?

そもそも、家族を養うために一生懸命お仕事をされているのに
日中、株価を見ているなんて事できますか?

相場の相手は、高い給料を貰いながら
1日中 他人のお金を使ってトレードを繰り返しています。

勝てそうでしょうか?

私は、投資には臆病なので自分で判断し根拠を持って
虎視眈々と堅実に投資できる株式投資をしています。

先ほどお話した、
私の祖父、実はサラリーマンでした。

親が株で作った借金のお陰でやりたかった仕事を諦めて
勤めに出たと聞いています。

そして戦後の経済成長の中で苦労しながら借金を返し
着実に現物株を資産化しました。

そして
祖父は具体的な売買方法や銘柄選択の秘訣などについては父にも私にも
何一つ話すことなく、交通事故であっと言う間に他界してしまいました。

お陰で
私は20年以上、お金と時間をかけて自分で勉強する羽目になりました。
今ではそれも私にとっては良かったかなと思っては居ますが、
なんで生きてるうちに少しでも聞いとかなかったかなぁ。と今になって悔やまれます。

そして祖父の子である
私の父親は、
事業を行いながらその資産を引き継ぎましたが

暗黒の20年と呼ばれた不景気の中
事業も右肩下がり、
資産運用の勉強などする暇もなく
相場情報を買ったり、
他人任せに株取引などを行い、たった数年でとんでもなく大きく資産を減らしてしまいました。

そんな中で心労が続いたのか父は脳梗塞で入院。
退院直後の休養中の出来事でした。

出入りしていた証券マンには
判断力が鈍っているから
父に取引を持ちかけないようにと釘を刺しておいたのですが

私が知らぬ間に
2,3度の電話で保有銘柄の大半を
外貨ファンドに買い換えられてしまったのです。

それに気づいたのは、
契約が成立したとの郵便物を発見したときのことでした。

後日、私からの苦情で説明に来た担当者と支店長は
父に話を持ちかけるなと言ったことには口をつぐみ、

確かに電話で注文を戴きました。
お父様は、電話で購入口数の追加を打診した際、
「いかがですか?購入してよろしいですか?」と聞いたら
「ああ」と答えられました。
通話記録も残っていると言うのです。

当時リハビリ中の父に問いただしても
「そうだったかもしれない」程度の記憶しかなく

おまけに、その投資信託は購入後据え置き期間が設定されていて、
毎月決まった日にしか売買できないという条件付きのファンドで
下落を見ながら、売却することすら出来ませんでした。

ちょうど為替が大きく動いていた時期でもあり、
私もまだ為替の知識も無い頃で、
もしかして・・・ と淡い期待もありましたが
案の定、大きく下落。

千万単位の大損。
担当者は次の年には笑顔であいさつに訪れ、転勤していきました。
思い出すだけでも気分の悪い話です。

まだ若かった私には、
後にその証券会社から資産を引き上げる以外、
何も出来ませんでした。

そんなこともあり、
その後全ての銘柄をネット証券に移し

既に自分で株式投資を行っていた私は
途中から父の代わりに
数分の1になってしまった資産の運用も引き継ぎました。

もちろん以前にも増して株の勉強をせざるを得なくなりました。

バブル
バブルの崩壊
暗黒の20年、
相続
ITバブル
リーマンショック
証券マンの裏切り、、、、
震災
事業の失敗、
安倍ノミクス
チャイナショック
コロナショック

全てこの目で見て資産の浮き沈みを身をもって体験してきました。

今わかるのは、父と曽祖父の最大の失敗は
「人任せの情報に乗ったこと」
当時 パソコンもインターネットもなく
証券マンを介した注文しかなかったものの、

祖父は買う意思がないときには、
担当者を玄関先で追い返していたことが思い出されます。

「そんな仕事やめて、勤め人になって給料の一部で株を買え」
これは
既に株で成功していた祖父が
私の父の事業を見て言った言葉です。

今なら私もそう言うでしょう。
株式分析が分かってくると、
どんな事業が儲かってどんな事業が儲けにくいのかよくわかるのです。

近頃、祖父の日記や、ノートに鉛筆で書かれた売買記録などを見ると、
ああ、こう考えて売買していたんだな。

とか
この部分は少し甘く考えていたんだな等、
よく分かるのです。

そして、記録されたほとんどの銘柄は、
私が若いころに何も考えずに買った銘柄と比べ
多くが暗黒の20年を乗り越え
現在も優良銘柄として東証1部(プライム?)に君臨しているのです。

もう、私は60歳に近くなり、

祖父が私を子守してくれていた年齢に近くなってしまいましたが、
22歳で株を始めた時、今の知識があったらと心の底から思います。
時間だけは元には戻せません。

私が行っている株式投資法は
どちらかといえばサラリーマンさん向きの
現物株取引の方法です。

上級の部分は無料で教えるわけには行きませんが
よろしければ最近はこの方法をお伝えする講座を開いています。

私が10年程前からまとめ始め、システム化し
今でも企業分析をしながら少しづつ修正を加えています。

先ずは

サラリーマンが株で資産を作るための
「現物株の買い方売り方基本型」講座と
「普通の人が理解できていないお金の話」を本にした

「ガッチガチ堅実株式投資法」セルバ出版

ガッチガチ堅実株式投資法

を読んでみてください。

あなたが歳を重ね、年金しか収入がなくなった頃に

「あ、あ、株式投資とはこういうことだったのか。
20代で気が付いていれば、、、」

「もう投資を膨らませる時間も余剰資金もない、、、
サラリーマンだった俺は、やっぱり株が一番有利だったじゃないか。」
と悔しがらずに済むようにと思い書いています。


手前みそながら
書籍代1650円に負ける内容ではないと信じてご紹介しています。

書籍の詳細はサイト内の・ガッチガチ堅実株式投資法 書籍案内をご覧ください

基礎知識から投資タイミング、銘柄の選び方など
入門者から中級者を想定して書いています。
きっとあなたにも出来る無理のない投資スタイルです。

そして
自分にあった投資スタイルかご確認いただき、
無理のない範囲で投資をしながら

あなたが実践するの中で、
もっと深く学びたいと感じるようなら
更に上位の講座で学びを深めて頂ければと思います。

2023年9月

ガッチガチ堅実株式投資研究所とは

堅実うし
堅実うし

ガッチガチ堅実株式投資研究所は
自分自身で考え、
他者に惑わされず、

学んだ方が堅実に株式投資を行える方法を研究し続けています。

このサイトでは、初心者から上級者までを対象に個別銘柄の財務を中心とした分析講座をご案内していきます。

注意:ガッチガチ堅実株式投資研究所は、個別銘柄の推薦、値動き動向、投資判断等の投資助言に当たる行為は行っておりません。
又、投資は自己責任で各自己の判断により行ってください。
投資による利益は全てあなたのものであり、損失もあなたが負うべきものです。諦めのつかないお金での投資はどんな場合であっても厳禁です。

記事URLをコピーしました